前回転倒は骨折に繋がり、要介護のきっかけになるとお話をしました。
転倒による骨折には大きく分けて3つのパターンがあり、治療法、リハビリ方法も全く異なります。
3つの骨折について記載します。

①大腿骨近位端骨折
場所は股関節のつけ根の大腿骨頸部、転子部と言うところになります。b
大腿骨近位端骨折は横に転倒したり、振り返る様に向きを変えようとした時に足がもつれて転んでしまい、大腿骨を打ち付けて骨折をしてしまいます。


多くの患者様のリハビリを行い、患者様にどんな場面で転んでしまったか聞いてみると、共通する2つの場面がわかりました。(私個人の統計)

1)自宅内で振り向いたら転んだ
「何故、振り向いただけで転んでしまうの?」と感じる方も多いと思いますが、一番多い事例でした。主に外出前の急いでいる時に「電気を消し忘れた」や「お財布を鞄に入れるの忘れた」など、勢い良く振り向いてしまった時に足がもつれて、体の側面である大腿骨を打ちつける様に転んでしまい骨折につながってしまいます。


2)屋外で対向者や自転車を避けようとして転んだ
ぶつからない様に対処したつもりが転倒につながる事例が多かったです。この事例も「少し横にずれるだけでいいのに何故転んでしまうのか?」と感じると思いますが、高齢者は普段から猫背の姿勢や、転ばない様に足元を見て歩いている方が多いです。そのため、対向者に気づくのが遅れ、急いで避けようとして転ぶケースが多くなるのです。


2つの事例でわかる様に急いでいる時や焦ってしまう場面で転倒が起きてしまいます。心理的に緊張をすると、筋肉も緊張により硬くなります。これは年齢関係なく人間は緊張すると硬直してしまうので著しい筋力低下がなくても足が出なくなります。
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普段から健康に気遣い、運動に励んでいる高齢者でも起こる可能性があるので、普段から余裕を持って行動したり、屋外では足元意外にも視野を広く持って注意を配る事が大切です。








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