見当識障害とは時間、場所、人物と自分の関係性が分からなくなってしまうことです。場所の見当識障害は自分がどこにいるのかわからなくなる事です。時間の見当識障害は現在、何月何日なのか、季節などが分からなくなる事です。人物の見当識障害は家族や友人の判別が分からなくなることです。このように自分と自分を取り巻く状況の関係性が分からなくなるのが見当識障害です。80DECB4E-6BF0-4D39-A8CB-8E6E391276D8


見当識障害が日常生活のどの場面で影響するかと言いますと「深夜に外出してしまう」「道に迷って帰って来れなくなる」「家族に対した初めましてと挨拶をしてくる」など介護者側にとって大変な症状となります。

見当識障害の特徴として「時間→場所→人」の順に低下していきます。日付がわからない。ゴミの日がわからない。季節がわからないなどの異変から始まります。多くの方は、日付がわからなくても生活に支障が出ないので 見落とされがちです。場所が分からなくなり迷子になることが増えると家族もおかしいと気付いて受診を進めますが、この時には認知症は中等度まで進んでいることが多いです。
最終的に家族の事も分からなくなって家族関係に大きな傷を作ってしまいます。

見当識障害は脳が萎縮して物事を正しく理解判断することが出来なくなるため、夜中に出掛けようとしても本人は家族を困らせようとして行ってるのではなく、本気で「お出かけしたい」と思い行動をしてしまいます。介護者はこの行動は病気によるものだと理解をしないと、夜間の捜索や、静止してもいうことを聞いてくれない事で、心身ともに疲弊してしまいます。家族だけで抱え込まず、医師に相談することや介護サービスを利用して相談相手を作ることが大切です。
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