アルツハイマー型認知症の症状の一つに遂行機能障害(または実行機能障害)があります。遂行機能というのは物事を順序付けたり、効率よく行うことです。
普段の日常生活で例を挙げると、10時に外出予定がある場合、10時までに家事を終わらせておこうと考えた時に
①洗濯機を回しておいて、
②その間に朝食を済ませて
③洗濯機が終わるまでに食器を洗って
④洗濯機が止まったら干して
⑤着替えて外出の準備をする
など、自分の行動を順序立てて効率よく行動することを遂行機能と言います。
遂行機能障害があると、一つ一つのことに手間取り、計画的にこなせなくなります。そのため、昔は家事を終わらせるのがテキパキしていたけど、最近は一つずつしかこなせず、計画的に動けないため家事が終わるのが遅くなるなど生活に影響が出ます。
私が病院で勤めていた時に担当した患者様と調理訓練でカレーを作る際に、食材を準備しないままお湯を沸かしたり、冷蔵庫から野菜を1つずつ取り出して、台所と冷蔵庫を何往復もしてしまう場面が見られました。
この様に頭の中で計画的に効率よく行う力が低下すると生活に支障をきたします。 さらに認知症状が進むと手順が分からなくなるだけでは、何から手をつけたら良いか分からなくなり、混乱して思考停止に陥る場合もあります。
遂行機能障害は比較的初期の段階から現れるため、生活の中で段取りが悪くなったり、物事を計画的に行えなくなっている場合は注意が必要です。遂行機能は前頭葉の働きが関与しているため、集中力が落ちて
注意散漫になってしまったり、感情が抑えられず怒りっぽくなることもあります。

認知症の症状の一つとして把握しておくことで、早期発見、早期治療に繋がるため、遂行機能障害が日常生活で現れていないか1度見直してみてはいかがでしょうか。

普段の日常生活で例を挙げると、10時に外出予定がある場合、10時までに家事を終わらせておこうと考えた時に
①洗濯機を回しておいて、
②その間に朝食を済ませて
③洗濯機が終わるまでに食器を洗って
④洗濯機が止まったら干して
⑤着替えて外出の準備をする
など、自分の行動を順序立てて効率よく行動することを遂行機能と言います。
遂行機能障害があると、一つ一つのことに手間取り、計画的にこなせなくなります。そのため、昔は家事を終わらせるのがテキパキしていたけど、最近は一つずつしかこなせず、計画的に動けないため家事が終わるのが遅くなるなど生活に影響が出ます。
私が病院で勤めていた時に担当した患者様と調理訓練でカレーを作る際に、食材を準備しないままお湯を沸かしたり、冷蔵庫から野菜を1つずつ取り出して、台所と冷蔵庫を何往復もしてしまう場面が見られました。
この様に頭の中で計画的に効率よく行う力が低下すると生活に支障をきたします。 さらに認知症状が進むと手順が分からなくなるだけでは、何から手をつけたら良いか分からなくなり、混乱して思考停止に陥る場合もあります。
遂行機能障害は比較的初期の段階から現れるため、生活の中で段取りが悪くなったり、物事を計画的に行えなくなっている場合は注意が必要です。遂行機能は前頭葉の働きが関与しているため、集中力が落ちて
注意散漫になってしまったり、感情が抑えられず怒りっぽくなることもあります。

認知症の症状の一つとして把握しておくことで、早期発見、早期治療に繋がるため、遂行機能障害が日常生活で現れていないか1度見直してみてはいかがでしょうか。

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